スポーツ歯学の意味
スポーツ歯学は1990年に国際歯科連盟(FDI)によって次のように定義されました。「特別な歯科医学の部門であり、すべてのスポーツ競技を通じて適切なスポーツ活動の選択、助言、診査、監督、そして必要に応じて治療を行い、さらに専門的情報を提供することを目的としています」。スポーツ歯学はスポーツに関連する外傷予防や運動能力の維持・向上に歯学医学的にアプローチする学問や研究分野であり、治療内容も含まれます。日本におけるスポーツ歯科の歴史
日本のオリンピック代表選手に対するメディカルチェックは、現在では歯科、内科、整形外科の3つの科目が義務付けられています。
歯科検診は、初めて1988年(昭和63年)のソウルオリンピックから行われるようになりました。
スポーツ歯科の役割
スポーツの目標は競技パフォーマンスの向上だけではありません。健康を維持・向上し、QOL(生活の質)を向上させることにも貢献します。
スポーツ歯科も同様で、スポーツ選手だけでなく誰もが安心してスポーツを楽しみながら健康づくりをサポートする活動です。
マウスガードの普及により、顎や顔面、口腔領域におけるスポーツ外傷の予防にも力を入れています。
咬合(かみ合わせ)には、生理学的咬合論(スカンジナビア学派)と機械的咬合論(ナソロジー学派)の2つの主要なアプローチがあります。
当院では、国際顎頭蓋機能学会(ICCMO)の国際認定医である生理学的咬合専門医と、南カリフォルニア大学出身で機械的咬合の主要研究者の経験を持つ専門医がチームを組み、個々の患者により自然なかみ合わせを実現するために日々努力して治療に取り組んでいます。


