歯茎の腫れや出血の原因と治療

歯茎が腫れてブヨブヨ、歯茎から出血している

歯茎が腫れてブヨブヨ、歯茎から出血している健康な歯茎は、適度なハリがあり、歯磨きをした程度で出血することはありません。
これと反対に、腫れてブヨブヨしている、歯磨きをしたとき(あるいは何もしないでも)出血しているという場合には、歯周病をはじめとする病気・トラブルが疑われます。歯だけでなく、歯茎の状態も、鏡を見ながらご自身でときどきチェックしてください。

歯茎の腫れや歯茎から出血の原因と治療法

  • 歯周病

    歯茎の腫れ、歯茎からの出血の原因としてもっとも多いのが歯周病です。こういった症状が出現しているということは、中等度まで進行していることが疑われます。

    治療法

    歯周基本治療(スケーリング・ルートプレーニングとセルフケア指導)、歯周外科治療、歯周組織再生療法などが必要になります。

  • 親知らず

    親知らずが正しく生えず、歯茎を圧迫することで歯茎の腫れ、ときに出血を起こすことがあります。
    また、歯ブラシが届かずにきちんと清掃できていない場合にも、炎症が起こり、同様の症状が現れることがあります(智歯周囲炎)。

    治療法

    症状がすでに現れている場合には、抜歯を検討します。

  • 重度の虫歯に伴う歯髄炎

    虫歯が進行し、神経(歯髄)で炎症を起こしている状態です。

    治療法

    根管治療が必要になります。神経を取り除くと、その歯の寿命が大幅に短くなってしまいます。

  • 歯の根の破折

    噛み合わせの不良、外傷、歯ぎしり・食いしばりなどによって、歯の根が割れてしまった状態です。

    治療法

    接着が可能なこともありますが、多くは抜歯となります。

  • 口腔がん

    口腔がんの一種、歯肉がんによる歯茎の腫れ、出血です。

    治療法

    手術療法、化学療法、放射線療法が必要になります。
    すみやかに関連病院の口腔外科をご紹介します。

歯茎が腫れて痛い場合の対処法

セルフケアを見直す

「そういえば最近ちょっとセルフケアがいいかげんになっていたな…」という場合には、今一度、セルフケアを見直してください。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシ、洗口液などを使った丁寧なセルフケアを、食後できるだけすぐに行います。
ただし、3ヵ月以上歯科医院を受診していない、セルフケアを見直しても改善しないというときには、お早目にご相談ください。

痛み止めの服用

市販の痛み止めの服用です。
あくまで応急処置ですので、痛みが治まったとしても、できるだけ早く歯科医院を受診してください。

頬の外側からの適度な冷却

冷やしたタオル、冷却シートなどで、頬の外側から歯茎を冷やしてください。
氷などによる極端な冷却は、かえって症状を悪化させることがありますので、お控えください。
こちらも、あくまで応急処置です。その後できるだけ早く、歯科医院を受診してください。

歯茎の腫れ・出血Q&A

歯茎の腫れと出血があります。歯周病でしょうか?

歯茎の腫れや出血の原因としてもっとも多いのが、歯周病です。歯周病である場合、そういった症状が現れているのであれば、ある程度進行していることが予測されます。お早目にご相談ください。
特に、歯茎の色が悪い(真っ赤、紫色)場合には、歯周病の疑いがより強いと言えます。

市販の痛み止めを飲んで痛みは治まったのですが、受診は必要でしょうか?

痛み止めの服用は、あくまで応急処置、そして対症療法に過ぎません。原因は解決されていませんので、必ず歯科医院を受診してください。

歯を磨くときだけ、出血があります。
これくらいなら、歯周病ではないのかなと思いますが、どうでしょうか?

健康な歯茎は、よほどの強い力をかけない限り、歯磨き程度で出血することはありません。歯周病をはじめとする、何らかの病気がある可能性が高いと言えます。他に症状がなくとも、一度歯科医院を受診されることをおすすめします。

歯茎の腫れと出血があり、口腔がんではないかと不安です。相談してもよろしいでしょうか?

もちろんです。口腔がんは、比較的発見の容易ながんです。当院で口腔がんを発見したとき、少しでも疑いがあるときには、速やかに関連病院をご紹介することができます。安心してご相談ください。

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